エイクレス研究会29回年次大会が都内で開催されました。

30年近く続けているのは、隈部まさる先生のエイクレスを愛し普及させたい気持ちが強いからだと思います。この会は工学と歯学の変わった会ですが、工学は宇都宮大学工学部教授の隈部淳一郎先生と歯科医の隈部まさる先生が夫婦で、作り上げたエイクレス(振動切削)を教授のお弟子さん(大学教授や有名会社の偉い方)が教授が亡くなった後も、まさる先生を助け、現役女性歯科医師としては、最高齢(秘密の88歳)と思いますが、山梨の先生方が支え、来年は30回の記念大会を迎えようとしています。私もまさる先生の指導を受け、4回ほど学会で「エイクレスの臨床応用」と題して発表しました。

麻酔を極力使わないエイクレスとして使用していましたが、今回、工学系の立場から、硬い材料を削ると火花が出る、ヒビが入る、水を出しても切削面に当たらないと削合・研磨の専門家としての常識と言われ、歯科医側としては、歯を切削する時は、水を出し(注水しないと火花が見える事があります)発熱を抑えていると思っていましたが、電顕を見ている工学としては、甘いと言われました。

タービン(30万~40万回転)を使うとエナメル質に亀裂が入るのは、知られていますので、20万回転に抑え、ブレの少ない5倍速エンジンを使う歯科医も増えてはいますが、エイクレスを使うと更に良い結果が出ると思います。

エイクレス切削面振動切削面

30年前の実験の苦労話を日本工業大学教授が懐かしくお話をしていましたが、若い頃の上からの無理難題を経験した者にだけ理解できる年代になったと思いました。