根管充填とは?

根管治療とは?の項目を参照。

 

当院の根管充填方法 

根管充填方法は様々存在します。根管充填方法はすべてメリットデメリットが存在します。根管形態によっても、向ている方法向いていない方法があります。私は多くの根管充填方法を習得しており、今治療しているその根管にあった一番の根管充填方法を選択し治療します。そういった治療の仕方が少しでも根管治療の成功率を上げる方法だと私は思っています。

 

側方加圧充填

根管内にメインポイントを入れ、メインポイントと根管の隙間を、アクセサリーポイントを挿入し、側方に圧接、再度アクセサリーポイントを挿入。その作業を根管内がガッタパーチャで満たされるまで繰り返します。私は大学ではこの方法を習いました。しかし、根管内を密に充填するとなるとこの方法が一番難易度が高いと思います。私は側方加圧充填で根管内を密に充填する自信はないので、現在は側方加圧充填は行っておりません。

 

 

ウルトラフィル(オブチュラタイプ垂直加圧法)

熱して軟化させたガッタパーチャを根管内に圧接しながら流し込みます。この方法の利点は、多くのの根管形態に対してしっかり根管充填できることです。また方法が簡便なので成功率も高く、マイクロスコープを使わなくても可能です。欠点は肉眼で根管治療を行った場合は歯質をより削らないと根管充填ができない事にあります。歯質が減少すればするほど、歯の強度は落ちてしまいます。歯根破折のリスクは上がります。歯質をより残ししっかり根の先もまで根管充填をするには熟練を要します。そしてこの方法の一番の欠点は、充填時根管外にガッタパーチャが出てしまう可能性が高いということです。多少の量であれば問題ないとされていますが、すこしでも出てしまうと、治りが悪くなるというデータも存在します。とくに根尖病変が治癒していない状態でのこの方法での根管充填は非常に注意が必要です。根尖病変が存在しない時は、とくに抜髄時、私はこの根管充填方法はよく選択します。しかし、2020年でウルトラフィルは生産中止になってしまう可能性があります。

 

 

CWCT法(垂直加圧法)

オブチュラタイプに代わる垂直加圧改良型と表現してもいいかもしれません。CWCT法の利点はオブチュラタイプの一番の欠点であったガッタパーチャの根尖外浸出を抑えることができることです。根尖病変が完治していなくても安全に根管充填することが可能です。欠点は根尖部周囲の形態が楕円形であったり、または筒状を逸脱した形態には不向きです。そして、根尖が破壊されていたり、開きすぎていると(メインポイントが合わない)この方法では対応できません。手技の難易度が高く熟練を要します。マイクロスコープを必ず使用しなければCWCT法は行えません。しかしながら、アベレージとして成功率は高いので、アメリカのエンド専門医のほとんどがこの方法を選択します。私もこの方法をよく行います。

 

単一ポイント法

ガッタパーチャメインポイントとシーラーをコンビネーションで使います.

根管内のメインポイントでない隙間はシーラーで満たすのですが、強度のあるシーラーを使用します。私はCWCT法、オブチュラタイプで対応で対応できない時は単一ポイント法を考えます。当院ではスーパーポンド、MTAシーラー(ペントロン)を使用します。根管形態によってはこの方法でないと密に根管充填ができない場合もあります。

(2017年日本歯科顕微鏡学会発表症例)

 

MTAセメント充填

MTAセメント単味の充填がもしかしたら、一番予後の良い根管充填なのかもしれません。しかし一番の問題は材料コストと治療時間がかかることです。保険診療では行えません。私は歯根端切除術の逆根管充填、パーフォレーションリペア時ではMTAセメント充填を行いますが、通常の根管充填でMTAセメント単味の充填はあまり行いません。根尖が大きく開いていたり、根尖が破壊されているときなどメインポイントで根尖が封鎖しずらい時に行います。

 

MTAセメント+CWCT法

メインポイントの下部とMTAセメントで根尖を封鎖します。その後スーパーエンドβで根管充填します。私が考案した方法です。治療成功率、治療コスト、治療時間、治療予後、すべてがバランスがとれています。しかし、根管形態により、この方法ができたりできなかったりします。

 

↑治療前

↑根管充填後(治療後)

 

 

 

 

 

 

埼玉県行田市坂詰歯科医院(熊谷,羽生,鴻巣,東松山市、桶川,北本,加須,深谷,蓮田,久喜,伊奈町,東松山市,館林,太田,佐野,蕨,川口,さいたま市からも来院)が歯を抜かない根管治療(根の治療)、マイクロスコープを使った保険診療の根管治療(神経の治療)、ラバーダム防湿、長く続く痛み、外科的歯内療法(歯根端切除術)、MTA治療を解説。担当Drは川口市(蕨市より)出身です。