歯医者の使命は歯を救うこと!インプラント全盛の時代は終わります。今後は抜いてインプラントではなく。一本の歯をどれだけ残すかへの時代がやってきます。自分の歯が抜けなければ、インプラント、ブリッジ、入れ歯にする必要がありません。

一本の歯を残すとはどのように対応していくのか?全体像が理解できれば、より自分の歯を残したくなってきますよ。

自分の歯を残すのは2つを守る必要があります。一つは歯質(エナメル質、象牙質、歯髄)、歯そのものです。もうひとつは、歯周組織(歯槽骨、歯根膜、セメント質)です。2つを守らないと自分の歯は残せません。歯質を損傷させるがいわゆる『虫歯』。歯周組織を損傷させるのが『歯周病』です。今回は虫歯への対応のみ、この項目では述べさせていただきます。

私(副院長松田)は患者さんにはこのように虫歯の説明をしています。レベル段階別に虫歯の重症度や治療を分類し、歯の一生を表現しています。レベル1はまだ虫歯になっておらず、レベル7は歯を救うことができず抜歯となります。

虫歯は硬組織です。肌、内臓とは違い自然治癒力はありません。なので歯は虫歯になったら元に戻る(治る)ことはありません。あくまで虫歯の治療は歯の寿命をなんとか延ばす延命治療と思ってください。車の修理に近いかもしれません。上の図で説明すると、虫歯治療は『次のレベル移行までの時間稼ぎ』なのです。もう一度いいます。虫歯治療は、歯を治すことではありません。

現在の保険のシステムはレベル4~6は十分に対応できていません。従来の治療の仕方、保険診療のやり方では、レベル4になってからは一気にレベル7まで駆け上がることが多いとされています。保険診療での従来の治療ではレベル4からレベル5には60%以上が移行します。いかがですか?この文章を見ている30代から60代のかたへ。他の歯に比べて失った歯は他の歯に比べて、レベル4の歯が一気に抜歯になっていませんか?

レベル4からレベル7までの進行は非常に早いです。レベル5からは現状の保険システムでは歯を残すことは非常に困難になります。根の先に膿がたまって治癒せず抜歯になりませんでしたか?レベル5の再根管治療は、マイクロスコープを使用した歯内療法専門医がどんなに頑張って治療したとしても、条件が悪ければ成功率40%を下回ります。マイクロスコープを使用しない従来の根管治療で、レベル5に対して、はたして太刀打ちができるのでしょうか?

この図はあくまでイメージです。保険診療=制限がある治療。自費診療=質の高い治療と思ってください。質の高い治療は次のレベルまで移行する時間が稼ぎます。結果的に自分の歯の寿命は延ばすことが可能です。人によっては自費診療は悪いイメージをもつ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、しっかりした治療はより自分の歯を残すことが可能になります。歯がなくなってから莫大な投資(インプラントなど)するよりも、歯を残すために投資を行った方が結局だいぶ安く済みますし、自分の歯で咬めます。

コンポジットレジンの詳しい説明は当院ホームページ参照。

できれば、レベル3のインレーで一生を終えるのが理想だと私は思っています。私だったら自分の歯は、レベル4に絶対に行きたくありませんので、ここでしっかり歯に投資すると思います。

レベル4になると歯の寿命のカウントダウンが始まります。しっかりとした治療で、レベル5にならない治療を私は心がけています。再根管治療になっても患者さんはさほど危機感をもっている印象はありませんが、実際はマイクロスコープをつかったとしても非常に困難な治療です。レベル5の治療を軽く、もしくは甘く見ないでくださいね。初回根管治療、再根管治療の詳しい説明は根管治療目次のページへ。

レベル6の治療は当院では基本的には自費診療で行っています。APF、歯根端切除術は保険で認められていますが治療内容に制限がかかり、全力の治療ができないからです。APF、歯根端切除術、歯根破折に関しては当院ホームページ参。当院では、歯根端切除術で多くの歯を残すことができ多くの患者さんに喜んでいただくことができました。

通常では抜歯になったら、インプラント、ブリッジ、義歯の三択を迫られます。インプラントは高額で体に侵襲があります。ブリッジは前後の歯を削って作ります。歯を削るとレベル3~4に一気に移行します。義歯は違和感が強く見た目も悪いです。選び方に正解はありません。受け入れられるデメリットは人それぞれです。どこかを妥協して受け入れる必要があります。

 

埼玉県行田市坂詰歯科医院(熊谷,羽生,鴻巣,東松山市、桶川,北本,加須,深谷,蓮田,久喜,伊奈町,東松山市,館林,太田,佐野,蕨,川口,さいたま市からも来院)が歯を抜かない根管治療(根の治療)、マイクロスコープを使った保険診療の根管治療(神経の治療)、ラバーダム防湿、長く続く痛み、外科的歯内療法(歯根端切除術)、MTA治療直接覆髄、間接覆髄を解説。担当Drは川口市(蕨市より)出身。