根管治療とは悪くなってしまった歯を抜かずに再び咬ませるようにする治療です。

痛み腫れを引き起こす歯の中の神経の残骸、感染物質(ヘドロ)をきれいに取る治療です。

写真に写っている茶色い物体が、原因の神経の残骸やヘドロです。

これを全部しっかり除去できれば治癒に向かう可能性があります。

しかし、この神経の残骸やヘドロを手先の感覚でしっかり取ること非常に困難です。

ヘドロは直接見ながらの作業でないとしっかり取れません。

上の写真は神経をとる治療を受けていた方が、治療途中に当院に転院させた症例です。神経を取る治療を10回以上受けましたが一向に痛みが取れず、当院にいらっしゃいました。マイクロスコープで歯の中を確認したところ神経の残骸はほとんど除去されていませんでした。とういうのもこの歯は特殊な形をしていて難易度が非常に高かったからです。そもそもマイクロスコープを使わなければ太刀打ちのできない歯だったのです。

以前は私もヘドロを肉眼で手先の感覚でとろうとしていたのですが、どこに汚れがあるのかもわからないですし、自分の治療によってヘドロがとれたのかどうかもわかりません。そういったことが原因で治ったり治らなかったり、しかも治療時間も莫大にかかる。本音は根の治療はできれば避けたい治療でした。

 

また、今までは、そういった難しい歯に関して一般的に我々歯科医師は抜歯を提案してきました。というのも予想ができない多大な治療時間、治療回数がかかり、さらに治るかどうかもわからない不確定要素、根の治療に時間をかければかけるほど真面目に行うほど医院は赤字を抱えてしまうという問題が存在したからです。

さまざまな問題が混在し、世の中では多くの歯が抜歯になってしまう経緯があります。

しっかり症状を改善し歯を残すとなると、非常に多くの手間と時間がかかります。歯の中のヘドロをしっかり確実に除去する必要があるからです。ヘドロをしっかりとるには、マイクロスコープを使用し、さらに多くの時間と多くの高価な器具、大量の様々な質の良い薬剤が必要になります。

マイクロスコープを使うと良い結果を出せるわけでなく、マイクロスコープを使って歯の内部を見て、汚れをしっかり除去しなと治癒に至らないのです。しっかり汚れを取るのに、多くの質の良い道具・材料・薬剤・時間が必要になります。質の悪い道具、薬剤では汚れは除去できないからです。

しかし、これらの高価な材料コストは保険診療でいただく純粋な診療費だけでは到底まかなうことはできません。近年、マイクロスコープを使った根管治療も保険が認められるようになりましたが、限られた症例にしか適応されず、さらにいただける金額も不十分です。つまり、様々な事情がありマイクロスコープを使った質の高い根管治療は純粋な保険診療では行うことは非常に困難なことなのです。

医科と違って歯科の分野では、

【患者さんが求める治療レベルと保険診療でできる治療レベルはイコールでない】

ということを、みなさまには知っていただきたいのです。

従来の保険診療の古典的な治療法だと、根の治療の成功率は40%以下(ほとんどうまくいかない)、と2011年の厚生労働省のデータがそう示しています。

 

マイクロスコープを使った根管治療は治療コストを補うために、日本でも通常では自費診療で行います。それが一般的です。根管治療だけで約10万円~が相場かと思います。(医院によっては40万円ほどかかることもあります。しかしそれだけ、時間とコストがかかるのです。非常に強いこだわりを持って根管治療に臨む医院も存在します。)

埼玉県行田市坂詰歯科医院(熊谷,羽生,鴻巣,東松山市、桶川,北本,加須,深谷,蓮田,久喜,伊奈町,東松山市,館林,太田,佐野,蕨,川口,さいたま市からも来院)が歯を抜かない根管治療(根の治療)、マイクロスコープを使った保険診療の根管治療(神経の治療)、ラバーダム防湿、長く続く痛み、外科的歯内療法(歯根端切除術)、MTA治療,直接覆髄、間接覆髄を解説。担当Drは川口市(蕨市より)出身。