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外科的歯内療法  

マイクロスコープを使った歯根端切除術

 

当院は根管治療後、なかなか治らない歯に対し、安易に抜歯してインプラントを勧める治療は行いません…

今までは、精密根管治療を行っても、根尖性歯周炎が治癒しなかった場合、痛み腫れを取り除く処置として、抜歯となってしまいましたが、マイクロスコープを使った歯根端切除術によって歯を残しつつ、症状を改善することが可能になりました。再根管治療では解決できなかった多くの症例を、マイクロスコープを使った処置ならば解決することができるようになってきたのです。

 

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根尖病変の原因は、根管内外の「汚れ」です。根管治療は根管内の汚れをきれいにして、根尖病変を消失させることです。

歯根端切除説明図1

 

右の写真の歯の内部の茶色い部分が感染部です。これを右の写真のように、内部をきれいにできれば、自然と根尖病変は消失します。しかし、この写真は、あくまで模型の歯です。本物の歯の根管内はこのようにシンプルな形はしていません。

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時には、こんなにも根管内は複雑な形をしていることもあります。この場合はこの黒い部分をすべてきれいにすることは非常に困難です。汚れがきれいに除去できないと根尖性歯周炎はなおりません。どうすれば歯を抜かないで治療できるのでしょうか?

根管の形が複雑で汚れが取れないところの98%は根の先3mm程度にあるといわれています。(Kim 2001)

 

であれば、根の先約3mm以上を切って除去してしまえばよいのです。それを歯根端切除術といいます。マイクロスコープを使用した、歯根端切除術は成功率が約90%と言われています。

 

しかし…

マイクロスコープを使った歯根端切除術のすべてが成功するわけではありません。歯根端切除術を行っても治癒しない場合は、再度歯根端切除術を行うか、残念ですが最悪抜歯になってしまうこともあります。歯根端切除術も万能ではありません。

 歯根端切除術を行い、残念ながら治癒しなかった場合、再度歯根端切除術を行って治癒の見込みがあれば患者さんと話し合い再度歯根端切除術を行います。

当院症例 再・歯根端切除術(当院で二度目の歯根端切除術)

 

 

当院症例 上顎右側2歯根端切除術(頬舌側貫通症例)

 

 

 

 

 

 

 

 

↑術前

 

 

 

 

 

 

 

 

↑術後

 

当院症例 上顎4歯根端切除術 3根管症例

↑こういった症例はまさにマイクロスコープを使った歯根端切除術でないと、治らない症例だと思っています。

 

当院症例 歯根端切除術

 

 

当院症例  歯根端切除術 下顎左側2歯同時治療

 

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左下の歯2本が噛むと痛いとのことでした。病名は根尖性歯周炎。しかしX線写真をみてみると精密根管治療を行っても治癒は難しいと判断しました。そこで、マイクロスコープを使った歯根端切除術を提案させていただきました。

 

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上右の写真。歯2本の根の先に黒い透過像(根尖性歯周炎)を認めます。この時点でどれくらい歯の根の長さを切るかおおよそ計算します。

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状態が正確に把握できないときはCT撮影を行います。CTは根尖性歯周炎の状態、位置を立体的に観察します。このことで、正確に診断し、正確な治療が可能となります。

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できる限り、治りのよい切開線を考えます。

歯根端根尖切除後

 

まず、1本の歯の根の先を切断しました。上の写真はマイクロスコープを使った写真です。歯科医師はこのように見ながら治療を行っています。

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蝕検知液でどの部分にまだ虫歯(感染部)が残っているか確認します。この時にマイクロスコープが活躍します。残っている虫歯(感染部)はマイクロスコープでないと正確に確認できません。

歯根端逆根充

 

齲蝕検知液をぬって青く染まっているところはまだ感染部が残っている証拠です。残っている感染部は、マイクロスコープを使いつつ、極細の超音波チップで除去します。

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もう一つの歯の先も切断しました。マイクロスコープで感染部の確認中です。感染部が除去できたら、根の先の穴を特殊な材料を使って封鎖します。

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術前術後の比較写真です。根の先が一部なくなったのがわかりますか?この後、痛みなどの症状は改善しました。歯を抜かず、症状をなくすことができました。

 

当院症例2 上顎右側小臼歯歯根端切除+歯根破折接着治療

マイクロスコープを使用し、歯肉を切開剥離しました。右から2本目の歯根の先に病変存在しています。根の先は骨が大きく溶けているのですが、現時点ではそれは写真からではわからないと思います。肉芽組織で穴は満たされています。

肉芽組織をすこし除去しました。骨が溶けている部分が確認ができますか?肉芽組織をこのあときれいに除去します。ちなみに歯根が骨から露出していまし。根尖病変も存在しますが、根尖から歯根下から3分の1ぐらいの長さまで歯根破折線を認めます。以前の根管形成時に根尖から破折したと思われます。

歯根約3mm強を器具を使い切断しました。穴の中の肉芽もだいぶきれいに除去しました。

落とさないように慎重に、切断した歯根先端を回収します。

肉芽組織を除去します。そろそろ全部とれます。

いかかです?きれいになりましたよね。肉芽組織をしっかりとるとしっかり、止血できます。このあと歯の内部にMTAセメントを充填するのですが、肉芽組織をしっかり除去していないと、出血がコントロールできす、MTAセメントきれいに歯根の中に充填できません。

 

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動画を公開しています。

 

当院症例 歯根端切除術3 術前術後の比較

術前 X線写真

上顎左側中切歯の歯根端切除術の症例です。コアを除去するのが困難であると判断し、症状改善のため歯根端切除術を行いました。

 

術後 X線写真

術後8か月のX線写真です。黒の部分が徐々に薄くなっています。透過像が徐々に不透過像になってきましたね。患者さんは現在も症状なく経過を追っています。

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埼玉県行田市坂詰歯科医院(熊谷,羽生,鴻巣,桶川,北本,加須,深谷,蓮田,東松山市,久喜,伊奈町,館林,太田,佐野,蕨,川口,さいたま市からも来院)が歯を抜かない根管治療(根の治療)、マイクロスコープを使った保険診療の根管治療(神経の治療)、ラバーダム防湿、長く続く痛み、外科的歯内療法(歯根端切除術)、MTA治療を解説。担当Drは川口市(蕨市より)出身。