難症例① 樋状根(といじょうこん)について

db432347_161115093728%e8%aa%bf%e6%95%b4%e5%be%8c

ct4323_161028094127project_20161221_000%e8%aa%bf%e6%95%b4%e5%be%8c

↑の写真は当院の症例写真です。

 

樋状根(といじょうこん)とは?

下の一番奥歯に、2~3割で発生する奇妙な形の歯の根の形のことです。

ちなみに、私の親族ににも樋状根をもっている人が何人かいます。

平均的な歯の根の形の断面は円や楕円形をしています。内部の神経の形も、棒状の形をしています。

樋状根は、根の形の断面は、三日月状の形をしています。海外ではCシェイプとも言われます。

歯の中の神経の形も三日月型をしていますが、内部の神経の本数はランダムです。

 

樋状根の治療は非常に厄介です…歯医者さん泣かせの歯です。

樋状根の根管形成・洗浄、根管充填が非常に困難です。

また、根管形成中に歯を破壊してしまうパーフォレーションをおこしてしまう可能性もあります。

 

肉眼で治療を満足に行うことは非常に困難だと思います。

マイクロスコープを使ったとしても中の神経を確実に除去するのは困難です。

マイクロスコープを使って、しっかり治療を行ったとしても内部の神経や汚れが取りずらいこと経験しています。

 

ちなみに、マイクロスコープを使った根管治療を行っていない時の私は、樋状根に出会ったときは、きっちりは治らないなと、あきらめムードでした。

 

当院の症例:樋状根

初診時のCT画像です。下顎左側7の根尖部に根尖病変を認めます。患者さんは痛み腫れを訴えました。

膿ふくろの原因である歯の中の死んでしまった神経を除去する治療(根管治療)提案しました。CT撮影を行ったところこの歯は樋状根であることをがわかりました。左上の写真の中央の歯。歯の断面がCの字の形をしています。ラバーダム防湿、マイクロスコープを使って根管治療(根の治療)の開始です。

↑初回の根管治療(根の治療)を終えたときのX線写真です。根の先に明瞭な黒く丸い袋が確認ができますね。これが根尖病変です。初回の治療で根管形成は終了しました。歯の中の腐った神経、感染源はすべて除去したすもりです。悪玉細菌が増殖しないように、根尖病変が小さくなるように、溶けてしまった骨がもとに戻りやすいように、カルビタール(水酸化カルシウム系薬剤)を歯の中に貼薬しました。

 

↑初回の治療から約1か月経過しました。根の先の根尖病変が徐々に消失しているのがわかりますか?黒さが少し白みがかかっていませんか?これはもともと根尖病変の部分は骨が溶けているのですが、溶けた骨が再生していることを示しています。骨が再生すると黒から白へ変化します。経過はかなり良好です。

↓初回治療から約2か月経過しました。明らかな改善傾向がみられましたので、根管充填を行うことにしました。2つの根の先がつながり、根尖が外開きという非常に歯の先端の形が複雑でした。根管充填の方法に悩みましたが、とある方法で根管充填を行いました。

↑根管充填動画解説。

 

↑根管充填完了です。樋状根の歯をしっかり密に根管充填をすることは歯科医師の腕の見せ所です。

 

 

樋状根を動画で解説します。マイクロスコープを使った樋状根の根管治療(根の治療・神経の治療)の動画です。

 

 

 

埼玉県行田市坂詰歯科医院(熊谷,羽生,鴻巣,桶川,北本,加須,深谷,蓮田,久喜,伊奈町,東松山市,館林,太田,佐野,蕨,川口,さいたま市からも来院)が歯を抜かない根管治療(根の治療)、マイクロスコープを使った保険診療の根管治療(神経の治療)、ラバーダム防湿、長く続く痛み、外科的歯内療法(歯根端切除術)、MTA治療を解説。担当Drは川口市(蕨市より)出身。