上の歯の口裏に密着させる床部分は、大きくプラスチック(レジン)床と金属床に分けられます。
プラスチックと金属の最大の違いは
金属床の場合は床部分を薄くできる点です。
プラスチック(レジン)床と金属床の比較写真
実際に床の部分の厚さを測ると
プラスチック(レジン)1.7~2.4㎜ 金属0.4~0.6㎜
お口の状態、体質、症状により状況が異なりますがレジン床と金属床とでは約3倍の違いがあります。
レジン床 金属床の違い
レジン床
長所
・金属床より軽量(一部の金属床を除く)
・加工や調整がしやすい
・比較的安価・・・・レジン床を使用した自費義歯もありますので、ご相談ください。
短所
・変形しやすい
・金属は丈夫なのでに比べると壊れやすい(破折しやすい)
・熱の伝導性が悪く、丈夫さを補うためにどうしても厚くなるので、より熱を伝えにくい
金属床
長所
・金属は丈夫なので薄く作ることができその口の中が狭くならない
・変形しにくい
・食べ物の暖かさや冷たさを感じやすくおいしさを味わうことができる
短所
・プラスチックより調整が難しい
・金属味を感じる事もある
・高価
※自費義歯は、旧義歯の問題点を患者さんから聞き取り、仮義歯を作成し、お口機能のリハビリを行いながら、痛み・審美性・嚥下・発音・咬み合せ・適合性の調整を行い、本義歯を作製しますので、治療時間や来院回数は増えます。時間・回数等は考慮しますが、保険と同様な作成法では人工臓器としての「快適な義歯作り」は困難と思っています。ご了承ください。