インレー裏面 クラウン変色

有害な金属

日本の保険治療で認められている詰め物や被せ物の治療の材料に、『アマルガム(歯科用水銀)』『金銀パラジウム合金』という種類が有り、日本ではこの金属が歯科保険の適用になっています。

保険治療は患者さんの金銭面な負担が軽減されるというメリットが有りますが逆にデメリットは患者さんが想像する以上に重大です!金パラは保険制度上では金合金の代用金属と位置づけされ、日本が豊かな国になったら金合金を採用すると合意の元に採用された金属で、過去に金含有量は何度も変更されています。国際的な戦略金属であるパラジュウムの高騰や金の変動が大きいため、医療には適さない金属の使用を健康面では無く、金銭面から厚労省も脱金属の方向に動き始めました。

1. 金属アレルギーを引き起こす可能性がある

2. 硬すぎる金属は体や咬み合う歯に大きな負担がかかる

3. 見た目が悪い(金属色)

金属アレルギーを引き起こす可能性がある(皮膚科医によるパッチテストをお勧めします)

金属アレルギーが現在出ていない方でも注意が必要です。

今まで花粉症の症状が無かったのに、突然花粉症の症状が現れるようになった。という話を聞いた事が有りませんか?

よくアレルギー症状は『コップに溜めた水』として表現されますが、ここでいう水はアレルゲン(アレルギーの原因)になるものです。

1滴ずつでも水(アレルゲン)が溜ていけば、いずれはコップから水(アレルゲン)は溢れ出します。

この水が溢れ出した状態がアレルギー症状です。口の中の金属は金属イオンとして唾液に溶け出し、体に蓄積されていきます。

今はアレルギー反応がない方でも、ある日突然アレルギー症状が現れる可能性が有るため注意が必要です。

掌、足の裏の「ただれ」「炎症」、「全身倦怠感」「肩こり」「めまい」「頭痛」「イライラ」などもこれら金属アレルギーが原因ではないか?と最近では研究が行なわれています。

坂詰歯科医院では、30年前にアマルガムは封印(使用していない)しています。

当院では、金属アレルギーの確証が得られた時のみ、皮膚科専門医と連携して、歯科用金属の除去を行います。皮膚所見は、金属だけでは無く、上咽頭炎・副鼻腔炎・嗜好品・歯周疾患・根尖病巣等が関係している事が近年解明されつつあります。(日本病巣疾患研究会会員です)   

硬すぎる金属は体や咬み合う歯に大きな負担がかかる

金属は硬くて丈夫だから長持ちする!

と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、保険に使用する金属は確かに硬くて丈夫です。

しかしこの『硬すぎる』事がかえって歯や体に負担になってしまう事も忘れてはいけません。

ご存知だと思いますが、純金(24K)であれば、錆びず、軟らかく、延びる性質がありますが、お口に使う金属として、軟らかすぎで、実用に適していません。(金箔充填と言う、金箔を窩洞に詰める実習を40年前実習しましたが、臨床では経験は一度もありません)金の割合が重要で、白金を含んだ18k・20Kが口腔内に適した良質金属と言われてますが、保険用歯科用は金含有12%で、世界標準からも低いと言われています。35年前、都内で東欧(共産圏時代)の大使館員を診ていた先輩歯科医が、見たことが無い金属が使われていたと話していましたが、将来、私たちが言われる時が来るかも知れません。

見た目が悪い

金属の詰め物や被せ物は奥歯でも笑った時にギラギラと目立ちやすく、笑顔も不自然になり見栄えが悪いです。

昔は前歯に金属が使われ、「獅子舞の金歯」みたいなお年寄りがいましたが、「獅子舞の口」は、私から見ると奇抜で個性的な髪型やユニークな服の方でも、口元は抵抗があるのでは無いでしょうか。

・出来る限り、金属を使用しない治療法を御提案しています。