デンタルショー

私はデンタルショーが大好きです。毎回、新発見をし、何かしらの収穫を得ています。きっかけは,昭和51年に初めて、日本中のメーカーが歯科の器械や歯科材料を展示するデンタルショーに行きました。

老齢の歯科医師がある材料を見て、「こんな便利なものがあったのか」私は驚きました。国家試験にも出てくる基本的な材料でした。私は父を見ていましたので、歯科医師は継続して勉強するのが、当然と思っていました。歯科医院に出入りする材料屋さんは、知識にばらつきがあり、御用聞きタイプは困ります。

デンタルショーに行くと「新しいもの好き」と言われる事がありますが、歯科を生業としているのであれば、機械や材料によって治療成績が左右される診療も多い事を知っていると思うのですが、先に出る質問が保険適用されているかです。

歯科不況の影響で、新製品発表も参加者数も減る傾向がありますが、メーカーの方に使用している材料関連の評判や開発経過を質問し展示物を見て回り、各メーカーに顔見知りも多いので、裏話を聞きながら、情報収集にあたります。メーカーも研究者を派遣してくるので、マニアックな会話が飛び交うのを聞くのも楽しみです。私たちは競争世代ですので、知識や情報が一つでも多いといれしいのです。

皆さんは「カルピスが缶で発売されたのを覚えていますか。」「どの程度の濃さでしたか」好みで決めていたと思いますが、缶入りが以外に薄いのに驚いたことがあります。

初めてメーカーの考えていた濃さを教えてくれたのです。聞かないと分からないと思います。                                                                            後発メーカーが、同じ用途の材料を出している時は、勝算がある利点や他社の問題点や改良点を聞いたりします。臨床研究を何処で誰が行ったかは重要な点です。                          優れたモノを見つけた時の嬉しさは、臨床を続ける活力になります。

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