日本生体咬合学術協会セミナー

11月13日、名古屋で日本生体咬合学術セミナーが会員限定の中村昭二先生の独演会に出席しました。今回は、交通事故後の鞭打ち症の成り立ちと治療法について、研究報告が行われました。午前は新しい咬合の概念の紹介で、中村咬合論に酔わせていただきました。午後は公開講座として、鞭打ち症で悩み、中村先生に治療を受け改善した患者さんや家族の方、内科や整形外科の先生も出席していました。

歯科医師が何故、鞭打ち症の治療と思うでしょうが、追突・衝突した時に、首を捻る事はご存知ですが、歯や顎に、強い力が集中して、歯が割れたり、顎が骨折すれば、医師にも分かりますが、歯を強打しても抜けたり割れたりしない、打撲と考えて良いかもしれませんが、歯が一時的に半脱臼し、元に戻る状態(ズレが残る)や関節円板と言われる軟骨に損傷が起きても、医科治療が優先されますし、痛み等も鎮痛剤の投与で抑えます。鞭打ち症状が慢性化し、スッキリしない状態を不定愁訴として、半ば諦め過ごされる方も多く見られます。

口腔外科的な顎関節症と言う病名が誤解を生み、適していないのですが、咬み合せのズレが原因で首が回らない・頭痛等不定愁訴は起きることは、知られる時代となりましたが、中村先生は、愛知学院大学時代から多岐にわたる多くの実験研究を行い、(健康雑誌等で「顎ズレ関連記事」の殆どが、中村先生の研究から)研究結果が現在の中村咬合理論の裏付けであることが、今更ですがわかりました。

不幸にも交通事故等に合った場合、咬み合せのズレが不定愁訴を起こす可能性を、頭の片隅にも置いてください。

ご相談や名古屋は遠いですが、ご紹介も可能です。

咬み合せ理論は難題が多いので、歯科医でも知識力や考え方が違いますので、波長の合う、納得できる歯科医師を探してください。

最初にコンタクトする医師は外傷治療が優先で、歯科との関連性は医学部教育は口腔外科なので、整形外科を含め、ここでの内容は理解は難しいと思います。

研究会に参加している医科の先生方は、家族や紹介患者さんが中村先生によって、治療された経験もある方です。

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