歯科健診

成人歯科健診が、本格的に始動しますが、行政主体で行われる健診制度ですので、検査設備、診断力等は考慮されていません。坂詰歯科では、健診をリスク管理検査と考えています。

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基本的健診項目である、虫歯はレーザー進行度検査・カリエスリスクテスト、歯周病では潜血検査や口内細菌位相差顕微鏡、口臭測定等での進行判定、更に成人では口腔癌を早期発見するための蛍光発色検査等が重要と考えています。

特に歯科においては、歯、歯槽骨をレントゲン写真で精査する事が重要で、「レントゲン無くして医学無し」と言われ、行政型の健診は予備検査レベルですので、更に高度な健診があることをご理解いただきたいと思います。

日本では、乳幼児検診、小学・中学・高校と歯科健診が定期的に行われています。この歯科健診制度と健康教育により、虫歯は減りましたが、成人以降は歯科健診を受ける機会が減り、学校においても、子供達は健診してますが、職員は行いません。

疾病保険が基本の日本では、健診や予防は保険の給付対象ではなく、診療所(医院)で健診や予防は認めてません。疑い病名などの拡大解釈で行われているのが現状です。

国民皆保険制度維持は国策ですので、保険とは別に健診制度を充実させ、病気の早期発見・治療を充実させ、医療費削減を目標とした政策転換と思います。

さらに予防も重視されると更に医療費削減に貢献すると思います。

特に口腔内疾患改善は医療費削減に相関関係する疫学的報告がされ、国民病と言われる糖尿病や癌手術患者の早期退院が実証され、医科歯科連携が進んでいます。未だに理解しない医師もいますが、国策として厚労省も積極的に推進しています。

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明海大学客員講師

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