ホワイトニングで歯を強くする?~ホワイトニングの歯への影響~
みなさんの中には、歯を白くする”ホワイトニング”を行ったことがある人も多くいるのではないでしょうか。最近では、面接や結婚式、大切なイベントなどの前に歯を白くするという方が増えてきているようです。今月はホワイトニングは歯を白くする以外に歯にどのような影響があるのかをお話しします。
ホワイトニングで歯の表面の膜が剥がれる
歯の表面はペリクルという膜で覆われています。
ホワイトニングをすることで、歯の表面のペリクルが剥がれ、唾液などのカルシウムなどの成分が直接歯に戻っていきます。
ホワイトニングをすることで歯質強化につながる
このように、ホワイトニング直後の歯は、薬剤でペリクルが剥がれているため、様々な成分を取り込みやすくなり、再石灰化のスピードが上がります。その結果、歯質が硬く丈夫になります。
ホワイトニングをする前の歯は、ペリクルで覆われているため、大事な成分が歯に浸透するまで時間がかかったり、再石灰化のスピードが下がったります。
フッ素ジェルを併用するのもOK
ホームホワイトニングを行っている人は専用のマウスピースを作成しています。
そのため、ホワイトニングを行ったら、ホワイトニングジェルの代わりにフッ素ジェルなどを入れてお口にはめることでさらに歯質を強化することができます。
ホワイトニングの薬剤はオキシドールの仲間
ホワイトニングで使用されている薬剤は、過酸化水素や過酸化尿素です。この二つは皆さんも聞いたことがある人もいるかもしれませんが、オキシドールの仲間です。
オキシドールには殺菌作用がある
みなさんもケガをして傷ができてしまったときや、消毒をするときにオキシドールを使ったことがある人もいるかと思います。オキシドールには消毒や殺菌の効果があり、お口の中に浮遊している虫歯菌や歯周病菌を減少させる作用があります。
このように、ホワイトニングは歯を白くするだけではなく、歯自体を強くしたり、虫歯や歯周病の予防にもなったります。
ただ、歯がしみる症状が出ることもありますので、興味のある人はぜひ、専門医へ相談してみてください。