知覚過敏で歯がしみる?~歯がしみやすい生活習慣(1)~
皆さんの中には、冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみる・歯磨きをするときにブラシが当たるとしみるなどというような知覚過敏の症状がでて困っている方も多くいるのではないでしょうか。今回は歯がしみやすい生活習慣についてお話しします。
象牙質が露出することでしみる
歯の表層はエナメル質という硬い物質でできています。エナメル質は削ったりしても痛みが出ることがありません。エナメル質の内部には象牙質という構造になっています。象牙異質は歯の出ている部分(歯冠部)はエナメル質に覆われているのですが、歯の根っこの部分は、象牙質がむき出しの状態になっています。
この象牙質が何らかの原因で露出することで、刺激が神経に伝わり、しみるという症状となります。
ごしごし歯磨きをしていませんか?
歯磨きを力強くごしごしと行うことで、無意識のうちに歯や歯茎を傷つけている可能性があります。
歯が傷つくことで歯が削れてしまい、しみる症状がでてしまいます。
また、歯茎が傷つくことで、だんだん歯茎が退縮してしまい、歯の根っこがでてきてしまうことでしみる症状がでてきます。
強く磨いたからと言って汚れは落ちない
歯ブラシで強くごしごしと磨いたからと言って、汚れが落ちるわけではありません。
力は強く入れなくても、歯ブラシの毛先がしっかりと歯に当たっていて、細かく丁寧にみがくことで、しっかりとした歯磨きができます。特に、歯ブラシを“グー”でもって磨くと、無駄な力がかかってしまい、歯や歯茎を傷つけやすいので、磨くときは“えんぴつ持ち”で歯ブラシを持って磨くと良いでしょう。
歯磨き不足もしみる原因に
歯磨きがしっかりできていないと、プラークなどの汚れが歯に残ったままの状態となってしまいます。
もちろんその状態が続くことで虫歯になるリスクが上がります。
プラークなどの中に潜んだ虫歯菌が酸を出すことで、歯の表面を溶かして虫歯になってしみるということもあるので、しっかりと歯磨きするようにしましょう。
ステイン除去の歯磨きでしみるリスクが上がる?
着色などで悩んでいる方の中には、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉を使用している人もいるのではないでしょうか。市販でも、ステイン除去のものなどいろいろな歯磨き粉が販売されていますよね。
研磨剤が多く含まれた歯磨き粉もしみるリスクを上げてしまいます。
研磨剤が多く入っていると歯を傷つける
研磨剤が多く入っている歯磨き粉で歯磨きを続けると、歯に傷がついてしまい、しみる原因となることがあります。
もし、歯磨き粉選びに迷ったら歯科医院へ相談してみましょう。
上記以外にも様々な生活習慣でしみるリスクが上がることがあります。歯がしみやすい生活習慣(2)でお話しします。