レントゲンの重要性
歯科関連の記事やテレビ放映が増えていますが、最近、テレビでマッチョな歯科医が50代と思われる芸能人の診断をしていましたが、ポケット検査を行い、歯肉炎がありますが問題は無いと言われていました。
レントゲン像を視認しないで歯周ポケット検査をして、正確な検査なっているのか、疑問に思いました。(テレビ放映上の制約が合ったかも知れませんが)歯周病検査はレントゲン上で歯を支える歯槽骨の状態を確認しながら、診査します。歯科医が歯科医師と言われない理由でもあります。
検査を重要視していない歯科の常識は世間の非常識だと言われるのです。
私は立場上、厚生局監査課の指導に埼玉県歯科医師会からの立会人として、新規・高点数等の指導現場を見ていますが、指導医は必ずレントゲンの重要性を説明しています。検査の数値を事実なのかレントゲンが無いと確認出来ないからです。
裁判の話も良くされています。レントゲンが無いと、歯を抜歯した医学的根拠を証明できますか?と大学でも勤務先でもこの様な話を聞く事のなかったので仕方ないのですが。
日本は被爆国なので、患者さんが嫌がるのですと言い訳している方もいますが、レントゲンから得られる様々な所見をお話すれば、理解が得られると思います。
(指導医はレントゲンを重視する理由として、治療痕跡が全て、1枚の写真の残されている→証拠)