子供の口が危ない! ~ 歯肉炎 ~ その1
当院では地元の小中学校の校医も行っていますが口腔内の病気は『ムシ歯』だけでは有りません!
近年特に重症化が目立つのが『歯肉炎』
歯肉炎は細菌感染により歯肉が炎症を起こしてしまっている状態です。
通常小中学生の歯肉炎のレベルであれば適切な歯磨きで改善が出来るケースがほとんどです。
しかし、近年は不適切な歯磨きに加え、食生活・生活習慣の乱れや免疫力の低下も重なり歯磨き治療だけでは改善が出来ないほど重症な歯肉炎の子供が見受けられるようになりました。
歯肉は赤黒く腫れ上がり、歯は歯石に覆われ、強い口臭も発生している。
このような状態の生徒に限って本人も家族も無自覚・・・
このような場合は歯磨き治療のみでは足りませんので、もちろん専門的な治療も行わなくてはなりません。
子供のうちから口腔内が乱れていると、早ければ20代のうちに歯周病(歯槽膿漏)により顎の骨が溶け、歯が抜けてしまう事も有ります。
顎の骨が溶け、歯が根こそぎ抜けてしまうので、これはムシ歯より大変な事です。
歯が抜けるだけに留まればまだ良いですが、口の細菌が体中に飛び散って内蔵で感染を引き起こしてしまったら…
『ムシ歯』の早期発見・早期治療も大切ですが『歯肉炎』の早期発見・早期治療もとても重要です。
気になる症状が有る方はもちろん、症状が無くても一度歯科医院での確認をお勧めします。
なぜなら歯肉炎は痛みを伴わずに進行していく病気だから・・・